おぼえがき

なにをかいわんや

可能性を探れ!

キャップを買いました。

 

京都は今日は寒くて、風は吹くわ基本的によく晴れてるのになんか大粒の雨は降るわで観光客はさぞしんどかっただろうなあと思うんですが、昨日までのここ一週間はものすごく暑かった。

Tシャツ一枚でも大丈夫な気温と、遠赤外線でじっくり料理されてる気になるようなジリジリくる強い日差しと、水中にいるような息苦しい湿度に参った。もー身体的にしんどすぎて、早くも京都の夏のキツさを思い出した。春短すぎ。

去年、あまりの過酷ぶりに辟易して日傘を買ったものの、手がふさがるのが嫌であまり使わなかったのだが、どうにもこうにも京都の夏は身に堪える。

手が塞がらないのは帽子だろう、髪の毛がぺちゃんこになるのは帽子があろうとなかろうとムンムンの湿度でそうなるので同じだろう、ということで、今年は早く帽子を買おうと思った先週だった。

 

ここからわけわからん話になるのだが、私はキャップを被ってる女は「キャップを被ってる女」だと思っている。ましてやキャップを被ってる可愛い女は、

・痩せてて

・スポーティで

・内面もさぞ明るかろ

という感じで、私自身のような陰鬱で毛量が多くてスポーツを可能な限り避けて生きてきたことがフォルムに反映されている人間はキャップをかぶる権利はねえ!と思ってキャップをかぶらずに生きてきた。

しかし、昨秋あたりから店頭で見かけていたヤングアンドオルセンのキャップが、モノとして可愛くて非常に気になっていた…

無地にビビッドな色の刺繍でネコマークが施されており、バックスタイルはブランド名のニョロニョロしたフォントが同色の糸で刺繍されている浅め(頭でかいマンが被ると面白くなるやつ)のキャップ、というモノ自体が絶妙に可愛くて、やべ〜勢いですげー物欲刺激するや〜〜ん、と気にしていた。

しかしこのモノ自体を装備する女はスッキリ痩せてて・スポーティで・内面も明るい女子大生だろ!という観念があったので、頭がでかい人間としては買いあぐねていた。

 

そんな中、デサントに本製品が置いてあり、懲りずにコソコソ試着して「頭でけえ〜〜」と思っていたのだが、店員のお姉さんが私の様子を見つけ、「キャップ良いですよね!ネコ可愛いですよね!横からみた様子がキマってましたよ!」と甘言してくれた。

私はうそつけ…完全に頭でかいやろと思いつつお姉さんと会話しながら、他のデザインの帽子も取っ替え引っ替えかぶりながらウンウン唸っていた。お姉さんは「帽子難しいですよねかぶりこなせない感覚わかります私も帽子買うの諦めました」「でもこれ超可愛いので欲しい!なるのわかります」「モノが可愛いから軽率に買っても、おっしゃ被るぞ!ってなると思います。欲しいものは欲しいですよな(超意訳)」となんのかんのとコメントしてきて、なんかもうここまで半年以上執着してるなら買ってもいいかな…という気になり、結果買った。乗せられやすい人間なのだ。もはや私の中でこの製品がとにかく気になる!似合うかは知らんが所有欲がいつまでもキックされて仕方ねえ!という気持ちに負けた。

唯一気になるのは「帽子あきらめた」言うてるお姉さんの髪型とか背格好の系統が私とまあまあ似ているのに、諦めているという事象である。いやこれ普通に似合わないんじゃないの?お姉さんの自意識の中で「ちゃうなー」認定した後の世界なんではないのか、。?私も同じくちゃうのでは…?とも思ったが、私はそのお姉さんが自慢げに帽子被ってても多分オーライだと思ってたような気がするから、良いとした。お姉さんの無念を晴らす肩代わりをすることも悪くはないだろう。もーもはやこの製品が欲しいに尽きる。コレクターズアイテムである。あと出来ることは美容院に行って「浅めのキャップ買ってはしゃいでるから似合う髪型にしてください!」とオーダーすることぐらいだ。

こういう経緯で買った商品はヤケクソでバチボコに使いたくってるうちに使っている自分に慣れてなにも考えずにスタメン入りするか、「やっぱ違ったわ」となって数回使ったぐらいで保存用になるか2つに1つなのだが、前者であることを期待したい。

 

まとめ

という一連の「今日悩んだ挙句に帽子を買いました!」という話を友人にしたら、「そんなことまでいちいち考えて生きてんのマジで大変そうやな…」と言われました。大変だわ。