おぼえがき

なにをかいわんや

買い物(事後)ブギ

日記です。

 

めちゃいい服買った

迷い始めてから約10日。迷ってるフリというか検討作業というか、自分自身を説得する作業をしていた。

 

相談役ブーストをかける

友人の服オタク(買う着るマンではなく服飾・染織・繊維関係への興味・実践が独自のテイストで先鋭化しているマッドギーク)に「これが欲しいんだけど、どう思う」と一応相談した。

この友人は人当たりが優しく、表面上は強く否定的な反応はしないが、そもそもの気質として好きな分野に対して批判的思考がギンギンな上に、評価に値しない時はリアクションやコメントがわかりやすくかなり薄くなるという善なる正直者である。そこがいい。

本件に関しては、コレクションのコンセプトと構造と素材に注目し、私が着た状態を想定し、「いいんじゃない!」とジャッジした。信頼できるアドバイザーの認可は推進力になる。よし、近日中に店に行ってとりあえず試着だ。

 

強い洋服屋さんはこわい

つよいブランド店とか、フラッグシップ店では展覧会とか作品展示をやっているところもあるので、買い物目的じゃなく侵入したことはあるが、無意味に緊張する。「私は展示を見にきた人間です…」という感じを出すように努める。

しかし今回は場合によっては買うんだよという気持ちがあるだけで、緊張は薄れる。ゆっくり展覧会を見て、買う可能性があるものを複数試着し、気になる他のものとかもあーだこーだと話をしながら手に取らせてもらった。

普段も、これくらいの気持ちの余裕が欲しいですけどむずかしいですね。買いにきたんぞという状態じゃないのに店で元気よく過ごすのは無理だろ。

 

当該の服

服を買うときの失敗としてよくあるパターンがある。めちゃくちゃ物として出来が良くてカワイイよなあ、限定なんだよなー好きなトレンドだなーモデルがめちゃんこキマった着方してるんだよな…というものが欲しくなって手を出すと概ね爆死する。モノは良くてもとにかく似合わないと買ってはならない。着るために買うんだから。特に「安いから傷が浅いかな」と言えない価格帯のブツに手を出すときは絶対に失敗すべきではない。

今回は写真では素材感がわかりきらなかったので実物を見る。限定色(訴求力すご〜)と比較する。着たら「おやっ?なんだかワイの顔と身体とのバランスが…」がないかを確認する。イケイケな時に着たいので今日はちゃんと朝に化粧と髪を多少やって「私がみすぼらしいからそもそも釣り合うか検討する意味がねえよ」という話にならんようにしておく。

 

買った

実際着てみると、情報収集し、シミュレーションしていたとおり「いいですね」となった。私は似合わない服は本当に似合わないし逆もまた然りな汎用度の低いビジュアルなので、似合っているかどうかはぱっと見で判断が早い。

お店の人と他の色、形と比較検討して「これがいちばん合ってますね」と意見が一致していたのはよかった。他のものも比べて合ってるということは率直な感想だと思う。(というかそもそもこのブランドの服を好いててこれいいよね〜ってマインドが一致したうえで一緒に検討してくれたのにいちいち邪推をしてすみません…)セルフイメージと客観のずれがなさそうでしたということでめでたく購入。贅沢品に手を染めたので、来年度くらいまで財布の紐を締めるぞ…と、とりあえず思った。

 

お買い物はrendez-vous

なんかこう、どうしよっかな〜大丈夫かなあ不安やな〜とリサーチを重ね、でも私に合うと思う気がするし今後もなんとなくそうだと思うんだよね気分や価値観が大きく変わらなければ!とかなんとか悩みつつも結論ありきで突き進む感覚、めちゃくちゃデートだな…と思った。

なんか言語化してるうちに飽きてきたのでこの話どう落とそうかなと思ってたけど、理性を超えるヤバ欲し感はなんか共通してるのかもしれません。しかし市販されてる服は「あなたはお値段払ってくれてもちょっと家にいきたくないな」とは言ってこないんですね。ギィー。怖い話になってきた。

 

まとめ

岡村靖幸ちゃんも「この世で一番大切なものはデートに決まってるじゃない!」と言ってたのでそうだと思います。恋は服じゃないけど服は恋的な。この話の流れこわ。

とにかくめっちゃ気に入った服買ったのですげえ元気でました。労働意欲もちょっと出ました。私は服というものが好きなんだなと改めて思いました。